ベン・トー

今期のアニメの中で注目しているのが、ベン・トーだ。
親子揃ってセガマニアの主人公が、偶然スーパーで売れ残った半額弁当を狙う者達のバトルに巻き込まれていくという話だ。
 
このアニメはもともとユニークな設定のライトノベルなんだけど、作文においてさりげなく二大難関であるところの格闘と食事のシーンを緻密かつユーモラスに描写しているところが凄い。
しかも、スーパーで半額弁当をかけてバトルという一発ギャグみたいなネタで、既に9冊も出している。
 
この小説の弁当をめぐっての戦闘描写をどのぐらい再現できてるかとアニメも見てみたら、ちゃんと動いてるのが感心。だいたい毎回バトルが入る構成になっているので、毎回ごまかしなしの殴り合いをアニメでもキッチリ描写するつもりのようだ。
 
こういう一発ネタをオンリーワンのシリーズに育てるってのは、なかなか出来ることじゃない。でも、作家本人が誰かに向かって自分の文章の巧さをアピールしてんだろうな……と思わないでもないが、それすらギャグの一部なんだろう。
できれば、小説ではバトルと同じぐらい描写に力を入れている弁当を食べるシーンもアニメでも頑張って欲しいところだ。